品性を磨いて美しいホステスに

全ホステスに役立つ!できるホステスになるために大切な技術3つ

できるホステスを目指すための3つの大切な接客技術

経験を積むことで、次第に接客に必要な技術やテクニックを身に付け、磨いていくことができます。ただ、早い段階で知識として持っておきたい接客術というものもあります。

普通のホステスではなく、“できるホステス”になるために必要な接客技術を3つ、ここでは紹介していきましょう。

どれも基本的なことではあり、だからこそ知っておかなければならないことばかりです。
意識の部分にフォーカスしたものもありますが、接客の基本はお客様本位になるという意識そのものですから、合わせて確実に押さえておくようにしてください。

距離感を間違えて嫌われない・媚びない

良い接客と悪い接客の分かれ目は、距離感と言えるのではないでしょうか。距離感を間違えれば、良い関係が瞬く間に崩れることも有り得ます。
物理的な距離感よりも、精神的な距離感を測ることの方がホステスの接客では難しく、しかし重要なテクニックとなってくるでしょう。

お客様に寄り添う気持ちはとても重要です。しかし、寄り添い過ぎて精神的な距離感が近くなり過ぎてしまうと、相手が勘違いするケースも出てきてしまいます。
一度勘違いされると、それを勘違いだと認識してもらうまでに相当の労力を要するため、寄り添う際の距離感には慎重になりたいものです。

なんとかお客様を自分の元へと繋ぎとめようと、過剰に距離感を縮めてしまうホステスもいますが、これもとても危険です。
好かれようという気持ちにより過剰に媚びてしまえば、相手に不快感を与える可能性も出てきしまうのです。
慇懃無礼という言葉がありますが、近づき過ぎることで逆に非礼だと感じさせてしまい、結果的に嫌われてしまうリスクも発生するので注意しましょう。

離れ過ぎていては相手も心を開いてくれませんし、逆に変な誤解をされてしまうので気を付けなければいけませんが、近づき過ぎることも禁物であると心得ながら接客時の距離感を保たなければいけません。

お客様の話したいことを引き出す

お客様が口に出したことが、お客様の主張や感覚の全てとは限りません。気持ちは口に出さなければ伝わらないという考え方もありますが、口にできない気持ちや考え方があることも、ホステスであれば知っておくべきでしょう。

例えばですが、“言いたいけれども、恥ずかしくて言えないこと”というものを持っているお客様も中にはいます。
“自分から出すには抵抗の強い話題”もあれば、“ホステスにこんな言葉をかけてもらいたい”と考え、それを待っているお客様もいます。
それをどれだけ上手に察して、お客様のその欲望を満たしてあげられるかが、一流ホステスと二流以下のホステスを分けると言っても良いでしょう。

お客様の話す内容、仕草、表情、こうしたものが“フリ”になっている可能性を、常に意識するようにしてください。その意識が高まれば、そのうち、「このようなことを話したがっているのかもしれない」、「これを望んでいるのかもしれない」ということがわかる瞬間が訪れます。

お客様の情報を蓄積していくことも重要です。どんな話題の時に気分が良くなるのかや、逆に悪くなるのか、こうした情報を積み上げていけば、これもお客様の話したい内容等を掴むための重要な材料とすることができるでしょう。

ホステスは、接客によってお客様が気分良く帰れるよう努力しなければいけません。
お客様の心の内に溜まっているものを全て吐き出してお店を後にできるよう、上手にそれを引き出し、盛り上げる意識を常に持っておきたいところです。

感情をコントロールして、言いたいことをグッとこらえることも大事

お客様の心の内に溜まっているものは全て吐き出させることがホステスの接客には求められますが、ホステス自身の心の内に溜まっているものは、不用意に吐き出してはいけません。
お客様の反応や態度によっては、感情的になり、それを表に出してしまいそうになることもあるでしょう。それでもグッと堪えなければいけません。感情をいかにコントールするか、これもホステスに求められる接客テクニックの一つとなります。

面白い、楽しい、嬉しいという感情は抑える必要はありません。抑えなければいけないのは、ネガティブな感情です。
特に怒りや不満、呆れといった感情は絶対に出してはいけないのです。
反論したいことがあっても、ホステスがお客様の意見を否定することを言うのは御法度。お客様の意見が100%正しいとは言いませんが、少なくとも接客時にはそのような心持ちで接するべきでしょう。

ホステスは、その場では脇役であり、主役はお客様です。それを終始忘れないよう、脇役としての仕事に徹するよう心がけることも、ホステスにとって不可欠な接客技術となるのです。