何が違うのかわからない人必見!キャバクラとクラブの違いまとめ
キャバクラとクラブの違いは?
クラブとキャバクラには違いはなく、ただ呼び名が異なるだけだと思っている人も少なくないようです。
どちらかと言えばクラブの方が高級なのだろう、と漠然と考えている人もいるでしょう。
しかし、両者のシステムや運営方法などを見てみると、実は決定的な違いがいくつもあります。その違いがそれぞれの良さやメリットを出していることもあり、お客様はそれを基準にクラブへ行くかキャバクラで飲むかを選択していることが多いのです。
クラブとキャバクラの主な違いを、ここで整理しておきましょう。
①ママがいるか・いないか
最も大きな違いと言ってもいいのが、『ママ』の存在です。クラブにはママがいますが、キャバクラにはいません。このママ目当てにお店を訪れるお客様も多く、クラブはママなしでは存在し得ないと言っても過言ではないのです。
クラブのママには主に2つの種類があります。そのクラブの経営権を持ち、経営や運営などの全責任を背負う“オーナーママ”と、オーナーに雇われている“雇われママ”です。
そのほかに、ママのサポートを行う“チーママ”と呼ばれる女性も、クラブにはいることがあります。
ママはお店に対する責任を持っているので、ホステスの指導や教育なども行い、お金の管理なども行わなければいけません。
ママ目当てのお客様もいるわけですから接客もしなければならず、相当の責任力と行動力と頭の回転の良さや適応力を持ち合わせていないと、ママの役割を務め上げることはできないのです。
キャバクラの店長は、クラブのママに当たる立場であると言ってもいいのですが、経営面や接客面などで大きな違いがあるのは説明した通りです。
キャバクラの店長は接客はしませんし、雇われ店長であることがほとんど。
クラブのママは接客にも積極的に関わる点は、大きな違いと言えるでしょう。
②キャスト・ホステスの意識の違い
クラブに勤める女性は“ホステス”と呼ばれ、キャバクラに勤める女性は“キャスト”や、単に“キャバクラ嬢”と呼ばれています。
呼ばれ方にも違いはありますが、それ以上に、両者の意識に少々違いがあると言えそうです。
どちらの意識が高いかと言えば、ホステスの方ではないでしょうか。
ホステスは、ヘルプの時代は固定給のため、なかなかお給料を上げることができません。
しかし、着物代やヘアセット代などに多くのお金を費やし、自分を磨いていきます。
つまり、下積み時代がキャバクラ嬢と比べると、かなり長いことが多いのです。
また、クラブに来るお客様自身がとても意識が高い人が多く、女性を見る目も厳しいという現実があります。それに対応し担当のお客様を持つには、常に高い意識を持ち、それを維持しておかなければいけません。
キャバクラ嬢は、頑張り次第でお給料が上がるので、高い意識を持ちながら努力をする女性もいるものの、明るかったり元気だったりルックスが良いというだけでお客さんが指名してくれることも少なくないため、意外とあっさりと指名数を増やすこともできます。
ノリで顧客を増やすことがしやすいですから、意識して接客術や知識や礼儀というものを身に付けようとする女性は、あまり多くはありません。
あくまでも傾向としてですが、高い意識を持ち続けなければ成長していけないクラブのホステスと、天然やノリで売り上げをアップさせられることも多いキャバクラのキャストでは、プロ意識という面での違いがあることは確かでしょう。
③接客が1対1か、複数か
キャバクラは、絶対ではありませんが、1人のお客様に対して1人のキャストが対応する形が基本となっています。
お客様が指名したキャストにヘルプがついて複数体制で接客をすることもあるものの、指名したキャストが席を外すことも多く、この場合にはお客様とヘルプが1対1の形となります。
お客様は指名したキャバクラ嬢と会話を楽しみたいわけですから、その形を敢えて作るために1対1の形を演出することが多いのです。
クラブは、1対1の接客はまずありません。1人のお客様に対して係のホステスと、ヘルプのホステスが複数席に座り、必ず3〜4名程度での接客となります。
クラブ側の事情もありますが、複数の女性と一緒にお酒を飲むことを好むお客様が多く、また、ヘルプの女性に対して使った金額も係のホステスの売り上げに加算されていくため、複数のホステスがいた方がむしろ嬉しいと考えるお客様も少なくありません。
そもそもキャバクラはクラブの高級感を引き継ぎながら、しかしキャバレーのような手軽さも取り入れようとして誕生した形態です。クラブはお金を持っている人が、それを女性のために使うという文化があるため、常に複数で接客し、そのお客様の優越感を引き出そうとする文化が根強く残っています。
このような文化や成り立ちの違いも、接客方法やシステムの違いとなって現れているのでしょう。